Journal — Meat, Rice, Dashi
2026.07.19
松川館の食事は、派手な演出で驚かせるものではありません。選ぶ素材そのものにこだわり、身体にやさしく染みわたる味をつくること。それが松川館の食事の考え方です。
その象徴として大切にしているのが、肉・米・出汁の3つ。ひとつずつ、素材の背景をご紹介します。
高山村の猟師さんから届く、鹿・猪・熊などのジビエ。捕獲から血抜き、熟成にいたるまで、猟師がこだわり抜いた個体だけを使用しています。
限定1食「囲炉裏焼きの肉懐石」では、目の前の囲炉裏で自らの手で焼きながら味わえます。「焼く時間」そのものが、旅の思い出になる体験です。
松川館の近くの湧き水で育てられる「ミルキークイーン」という品種。もちもちとした食感と甘みが特徴の、知る人ぞ知る希少米です。
炊きたての一膳は、囲炉裏の懐石でも、翌朝の雑炊でも、その土地の水の恵みをそのまま感じられる一皿になります。
松川館オリジナルの梅干しをベースに、発酵食品と信州味噌を加えた特製の出汁。化学調味料を一切使わない「湯治懐石」の要です。
この発酵出汁は、夕食だけで終わりません。前夜の出汁を活かして、翌朝の雑炊がつくられる。ひと晩を通して無駄なく味をつなぐ仕組みです。
夕食はこの2種類からお選びいただけます。どちらも、肉・米・出汁という同じ軸から生まれた、方向性の違う味わいです。
派手な演出をせず、素材そのものに向き合う。高山村の猟師が届けるジビエ、湧き水が育てる米、梅干しから生まれる発酵出汁。
その一つひとつの積み重ねが、松川館の食事をつくっています。囲炉裏の火を囲みながら、その味をぜひ確かめてください。