長野の秘湯とサウナ宿
標高1,000m級の高原に抱かれる長野・高山村は、5月になると冬の静寂を破り、一気に若葉色へ染まります。澄んだ空気と山桜のほのかな残り香が混ざり合うこの季節は、サウナで深呼吸し、源泉掛け流しの温泉にじっくり浸かり、ジビエと山菜の滋味を味わい、滝や牧場で大自然と戯れる――そんな“ぜんぶ入り”の休日に最適です。
夜はまだ涼しい5月の高山村。「森のサウナ」では20:00〜23:00に焚き火が灯り、炎のゆらぎと薪の香りを感じながら外気浴が楽しめます。昼は木漏れ日がストーブの水蒸気をきらめかせ、セルフロウリュの爽快感が倍増。宿泊者専用の「天空のサウナ」は貸切制。雪解け水でキリっと冷えた外気と満天の星が“ととのい”体験を一段階深いものにしてくれます。
松川館の湯は pH8.5 の弱アルカリ硫黄泉。湯口付近は約42℃、露天は40℃前後で、長湯しても湯あたりしにくいのが特徴です。浴槽の縁に腰かけ新緑を眺めながら深呼吸すると、皮脂をやさしく落とす“美肌の湯”が全身を包み込み、心身ともにリセットされます。「湯治場らしく時間をかけ温泉単体で味わう」ことをおすすめします。
松川館から徒歩で約1分、江戸時代から続く山田温泉「大湯」は地元住民の憩いの場。総檜造りの浴槽に注がれる弱アルカリの温泉は、松川館とは泉質が近いながらも湯温がやや高めで湯口付近では硫黄の香りがより豊かに感じられます。館内のフロントで配布している「外湯めぐりマップ」を片手に、大湯→松川館→足湯スポットを梯子するのも5月ならではの楽しみ方。歴史ある温泉街の石畳をぶらり散策し、湯上がりに地ビールや山葡萄ジュースを味わえば、旅の記憶がいっそう深まります。
夕食は地元猟師から届く鹿・猪の炭火グリルを囲炉裏で炙る。旨みが凝縮した信州プレミアム牛のステーキも5月の人気メニューです。朝食では野沢菜と山椒が香る湯治雑炊が胃にやさしく染みわたり、日中の観光に向けたエネルギーをチャージ。昼は車で15分の山田牧場で自家製ソフトクリームやチーズカレーをどうぞ。標高1,500mの涼風が心地よく、放牧牛を眺めるだけでもリラックス効果は抜群です。
雷滝(かみなりだき) 別名「裏見の滝」。落差約30mの轟音が山々に反響し、裏側から水のカーテンを望む非日常体験ができます。冬季閉鎖が明ける4月下旬〜11月上旬のみ通行可。雪解け水が増す5月は迫力がピーク。
山田牧場グリーンシーズン 放牧が始まり、のびのびと草を食む牛や羊を間近で見学できます。遊歩道沿いにはレンゲツツジや水芭蕉が可憐に咲き、カメラ片手の散策にも最適です。
新緑がまぶしい5月は、松川館を 1組あたり5,000円OFF でご利用いただける特別プランを公開中です。貸切サウナ×源泉掛け流し温泉×ジビエ料理をお得に体験できるのは今だけ。客室数(9室)に達し次第、販売終了となりますのでお早めにどうぞ。